ちょっと真面目に東洋医学[耳鳴り/難聴]

最近、患者様から耳鳴りについて質問されました。
耳鳴りと言うと「ピー」とか「キーン」とか「ジー」とか表現される方が多いのですが、原因は様々でして一概には言えない症状です。
また、何かの疾患が隠れていることも有り、余りにも辛いような場合は耳鼻科で診ていただく事をお勧めします。
(実際に腫瘍が隠れている可能性も有ります)

しかし、耳鼻科で原因不明と言われた場合、鍼灸でどうにかなるのか?

これは、結果から言いますと、改善することが有ります。
100%とは言えない所が弱いところですが、かなりの確率で良い方向に向かいます。

耳鳴りの多くは加齢性の物を除くと、大抵は自律神経の乱れ、内耳の循環トラブルが原因で有ることが多いので、この様な疾患には鍼灸はよく効くんですよね。

ここまではザックリとした西洋医学の話…
では、東洋医学で耳鳴りを診た場合はどのような見立てになるのか…

鍼灸師の方が耳鳴りと聞くと、真っ先に思い浮かぶのは腎の問題と思う方が多いのでは無いでしょうか?
まぁ、五行の五官でも腎は耳に関係していること表してますしね。

しかし、東洋医学で耳鳴りを診た場合、腎だけではなく肝や脾、湿痰が影響していることも多々有るんですよね。
特に若い人に限っては、腎より肝が影響していることの方が多いようにも感じます。
肝が影響している場合、脈見れば弦脈や数脈が出てることが多いので比較的分かりやすいのですが、脈なんて分からんって人も居ると思います。
そんなとき、随伴症状で判断すると、自ずと治療穴も見えてくると思います。

肝が影響してれば、大抵は目眩と側頭痛(胆経ライン)、肩こり(胆経ライン)、耳の周りの痛みとか有ります。
つまり胆経ラインに異常が見られるんですよね。
これは、理屈としては簡単で、肝火が胆経ラインを登って、肩首回りで滞っていると考えられます。

腎だけみてると落とし穴に嵌まります。

2018年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : aldila.xp@gmail.com