顔色と言うと、別に治療家の人ではなくても、良し悪し程度なら判断できるわけですが、鍼灸師が顔色を診る時は幾つかポイントが有ります。
今回は、そのポイントについて紹介しようと思います。
思った以上に画像がぼやけましたが…(汗
作り直すのは面倒なんで、このまま簡単に説明します。
まぁ、描いてる通りではあるのですが…
・眉間からオデコにかけては心の病変
・鼻っ面は脾(消化器)の病変
・右頬が肺、左頬が肝の病変
・下顎が腎の病変
各対応部位の色が…
・赤っぽい感じですと、そこに熱が有る
・青(黒)っぽいと寒が有る
と、まぁ、このように判断します。
まぁ、一例で申しますと…
・酒飲みの人や食べ過ぎ傾向の人は鼻っ面が赤くなります(胃熱があるため)
・寝不足や房事過多(SEXのし過ぎ)だと、下顎が黒っぽくなります
他にも
・オデコに青筋が有る場合は肝虚(イライラしている)
・口角の荒れは脾胃の熱(胃が荒れている)
・目の周りが黒ずんでるのは腎虚(いわゆるクマ、寝不足とか)
・目が赤いは肝からの熱(単なる寝起きの事も)
・唇が赤いは胃熱(子供の熱病の場合は胃に寒)
・唇が紫色(瘀血)
あくまでも一例ですが、結構治療方針を決める有効な判断材料になったりします。
さて、今のは東洋医学のお話。
西洋医学だと、見逃してはいけない顔の症状がいくつかあります。
・目の瞳が黄色い、または瞳の周りにリング状のワッカが有る。
⇒これは有名な黄疸、またはカイザーフライシャー角膜輪(肝レンズ核変性症)
・瞼が下がり気味
⇒眼瞼下垂(東洋医学でも検証可)
・瞼の痙攣
⇒チック症やトゥレット症候群
まぁ、他に例を挙げるとキリがなくなります。
顔色でアジソン病やクッシング症候群を見つけたり、名医だと癌を疑って、本当に見つけるお医者様もいらっしゃいます。
皆様も毎日、顔を洗う時に鏡を見ると思いますが、顔色を注意深く観察してみても良いと思います。
また、他人の顔色を観察すると、面白いことが見つかるかもしれないですね(;^_^A