ちょっと真面目に東洋医学[便秘]

仕事柄、やはり腰痛の患者様はよくいらっしゃいます。
鍼灸と言うと世間的に痛くて怖いイメージが浸透してしまっているのですが、腰痛や五十肩と言うと鍼灸が効くというイメージも有る様に感じます。
実際に、特殊な腰痛を除いたら鍼灸は効きます。

そして腰痛の治療後によく聞く話で「便秘が改善した」と言われる方が多いです。
特に女性の場合、黄体ホルモンや骨盤の形などの理由により便秘になりやすいのですが、腰痛の治療をすると便秘も治ったと言われる方が多いです。
これは単純に腰回りのツボ(大腸兪周辺)に鍼灸刺激が入って、その近くにある神経が腸の蠕動運動を亢進させたと考えられるわけですが、まぁ便秘は不快な症状なので、出る物が出るに越したことは有りません。
出来れば問診の時に聞き取れれば良いのですが、女性の場合なかなか言い難い症状でもあると思います。

ここまでは鍼が神経を刺激して便が出たという西洋医学のお話になります。
では、東洋医学の場合は便秘をどう診るのか…

東洋医学で便秘を見た場合、次の可能性が有ると考えます。
・胃腸熱
・肝鬱
・気虚(血虚)
・腎陽虚

ぶっちゃけ出すだけなら大腸兪とか腹結、天枢などへの刺鍼で良いと思いますが、原因を見出せないと繰り返したりします。脈を診て、滑や数なら胃腸熱、弦なら肝鬱、虚なら気虚、遅や沈なら腎陽虚などが推測で成り立ちますが、ちょっと普段の生活について聞いてみれば、案外あっさり原因を突き止めれたりします。
単純な例を挙げてみようと思います。

・胃腸熱⇒辛い物食べ過ぎとか、熱病を患ったなど。
・肝鬱⇒受験生とか嫁姑問題などのイメージ。過度なストレスを受けている。
(試験会場で便意を催すのは別)
・気虚⇒運動不足とか、顔色に艶がなく色白で不健康っぽい。
・腎陽虚⇒虚弱体質(老化)。細くて冷え性有り。

個人的に腎陽虚は、どちらかと言うと下痢のイメージがあります。
いずれにせよ寒証の便秘はお腹を温める必要が有る訳ですが、根治が難しいと思います。

まぁつまり、辛い物食べ過ぎてる人には、辛さは適度にしておいたほうが良いよとか、運動不足の人にはゲームばかりしてないで外出ろよとか、腎陽虚の人にはお腹を温めるんやで~とか、ストレス性の人には愚痴聞いてあげるとか??f( ̄~ ̄;)
まぁ、そう言う一言が必要だったりします。
(嫁姑問題は一言がいらない一言になる事が有るので突っ込まんほうが良いですよ!)

因みに便秘の事を東洋医学では秘結とか言います。
門を結んでしまってるイメージでしょうかね(;^_^A
東洋医学はイメージと言うか、シチュエーションを想像しながら考察すると分かりやすいと思います。

2018年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : aldila.xp@gmail.com

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2018年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : aldila.xp@gmail.com